王 玥
就職先:日本カシオ株式会社
出身国:中国(遼寧省)
出身大学:東京外国語大学
専攻:総合国際学研究科
いつ日本に来ましたか?留学先として日本を選んだのはなぜ?
私は2010年に日本に来ました。なぜ日本への留学を選んだかというと、主に下記の二つの理由からです。
一、日本語をもっと勉強し、日本という国の文化をもっと知りたいから、留学が一番最適な方法だと思ったからです。
二、日本は経済大国として、中国との貿易関係もより強化されています。大学所在地の大連市にはたくさんの日系企業があります。日本での留学の経験や仕事の経験を持つ中国人は就職にとても有利だそうです。それに、日本では多くの企業が国際業務を展開しているので、日本での就職が決まったら、「国際人になる」という私の夢が叶います。
中国にいた時の日本への印象と、日本に来てからの日本への印象ではどんな違いがありますか?
日本人の人間関係や、人との付き合い方は中国の人とだいぶ違っていますね。食文化にも差異があるので、中国にいるときに料理の作り方を勉強しておいたほうがいいですよ(笑)。
いつから就職活動を始めましたか?どんな準備をしましたか?
修士一年の二学期から就職活動について考え始めました。具体的には2012年3月からです。 日本の大企業はほとんど面接のまえにネット上や試験会場での選考を行うので、まずは参考書を読んで試験に備えます。次に、各企業によって履歴書についての基準もまちまちなので、志望企業の情報を詳しく調査したうえで履歴書こそ、企業側に認められます。また、面接の準備について、面接によく出る質問の回答を事前に用意しておいてください。最後に、これが一番大切なことなのですが、日本のビジネスマナーには要注意です。メール、電話に関する用語、それに面接を受ける時の身なり、挨拶の仕草なども、面接官から大いに審査されます。
現在の企業を選んだ決め手は何でしょうか?
グローバル化を目指している企業だったからです。私が所属している海外営業部では、私の「国際人になる」という夢もかなえられると思います。ここの社員たちはみんな優れていて、こんな社員たちが大勢いる企業で、自分もどこまで成長できるかとても楽しみです。
外国人としての日本での就職という視点で、何かアドバイスはありますか?
「早起きは三文の徳」ですね。日本で就職する場合、競争相手が留学生だけではなく、日本人もいます。筆記試験の内容や、面接の模擬練習など早めに準備できたら、きっと助かります。日本の大学では、就職支援の講座などたくさんあります。それをうまく利用し、就職指導の先生に相談することも大事です。
将来の夢は何ですか?
今の企業の仕事で、日本と中国以外の国にも行ってみたいです。いろんな国の文化を理解し、より多くの異なる文化を背景を持つ友人を増やしたいです。それで、自分の人生観や価値観も広がるかもしれませんね。
最後に、後輩留学生の皆さんに一言お願いします。
みなさんは若いうちにいろいろチャレンジしてみてください。外国での生活は、想像がつかないほど楽しいことや、苦しいことが待っています。国を出たからには、簡単に諦めず、自分自身を信じてください。留学の経験はきっと人生の宝物になります。