呉 剛
出身国:中国(大連)
所属大学:横浜国立大学国際社会科学研究科
専攻:国際経済専攻
私は今、横浜国立大学国際社会科学研究科で勉強しています。まだ大学院の1年生ですが、そろそろ2年生になります。卒業してから日本で就職すると決めましたから、日本人学生と同じように、卒業の一年前に就職活動に身を投じました。
私は昨年11月から就職活動を始め、早いもので4か月が経ちました。活動を開始たばかりの11月と12月、まずは各種の自己分析と統一試験の練習をやって、1月からいろいろな説明会に参加し始めました。2月の中旬から忙しくなって、会社を選んだり、履歴書を書いたり、気に入った会社に応募したり、筆記試験に参加したりしました。日本では応募する際の履歴書が全部手書きしなければなりません。もし50の会社に応募したいなら、自分でそれぞれ50部の履歴書を書かなければならないのです。それは本当に苦しい作業でした。自分でもどのぐらいの会社に応募したか分りません。日本の就活活動では、一般に平均50以上の会社にエントリーしないとだめだとも聞きました。履歴書をだしたら、その会社の会社説明会に参加できるか、あるいは筆記試験を受験することができます。私はこれまでに、いくつかの会社の筆記試験に参加したことはありますが、まだ面接まで受けたことはありません。多くの日本の会社は4月1日から面接の段階に入って、何回も面接を重ねたあと、大体6月に結果が出るという流れです。
この数ヶ月間の就活の体験から、「日本語」の能力が一番大事だと、私はしみじみと感じました。研究科の入試を受けた時、専門知識と日本語能力の割合は80%と20%でした。でも、就職活動においては、特に文系の学生であれば、その割合は逆転し、専門知識=20%、日本語能力80%と言っても過言ではないかもしれません。
それ以外にも、大きな就職説明会であれ、小さな説明会であれ、そして個別の会社説明会であれ、筆記試験であれ、いつも必ず(いくつかの業界、たとえばファッション界などは別として)スーツを着て、ネクタイを締め、革靴を履き、就活専用のカバンを持たなければなりません。それなりの装いは就活で欠かせない事柄の一つなのです。