日本で就職するために必要な知識ついて、総論から各論までを多岐にわたって解説していきます。
就職活動を行う為の心構えや準備すべき事柄の解説は勿論、就職活動に関する用語解説や、様々なシーンにおけるルールやマナーなど、実践的な内容を網羅しています。

  • J:仕事研究(技術・研究に関わる職業)

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●技術・研究に関わる職業

○建築士 ・・・ 街づくりを具現化する

私たちが生活している住居や学校・ビルなどの建築物の設計・デザインから施工管理に携わるのが建築士。建築予定地の調査や建築許可などの法規に基づく手続きも行う。取り扱うことのできる建築物の種類により、一級建築士、二級建築士、木造建築士に分かれる。ゼネコン、住宅メーカー、工務店などで働く建築エンジニアには必須の資格だ。

⇒関連学問は・・・建築学、土木工学
工・理工学部の建築学科または土木工学科で専門知識を学ぶのが一般的。また芸術系の大学の一部にも建築系の学科がある。卒業後は一級または二級建築士をめざす。一級は卒業後に一定の実務経験を経ないと受験資格は得られないうえ、合格率も低い難関試験の一つだ。

○システムエンジニア ・・・ 効率的なシステム作りを提案

システムエンジニア(SE)は、ユーザーの目的にあわせてコンピュータのシステムを構築する仕事。例えば社内の給与管理などのシステムから、社会全体に関わる公共的なシステムまでその内容は多岐にわたる。そのため、コンピュータの知識だけでなく、システム化する業務内容の知識も要求される。また、ユーザーの要望を正確に把握するためのコミュニケーション能力や調査・分析力も必要となる。コンピュータ社会の到来により、その活躍の場は広がっている。

⇒関連学問は・・・情報工学、電気・電子工学など
より高度な専門知識を身につけるならば、大学で情報処理系の学科を専攻するといいだろう。ただし、最終的には自分の実力がものをいう世界なので、学歴不問で採用している企業も多い。最近は文系学部出身のSEも増えている。

○研究員(理系)・・・ 未来の科学技術を担う

人々や世の中にとって必要な、または将来必要になる技術を研究・開発したり、ものごとの真理を明らかにするための探究をするのが研究員だ。研究内容はバイオ、生命、化学、機械、エネルギーなどさまざま。非常に高度な知識、技術と地道な努力が必要となるが、その分やりがいのある仕事だ。第1章で解説した先端科学技術分野もこの研究員の日々の努力によるものでもある。研究員は大きく、大学教員、国立研究所など公的機関の研究員、民間企業の研究員に分けられる。

⇒関連学問は…各研究分野に応じた学部
それぞれの分野と関係のある学部に進学し、研究の基礎を学ぶことになる。大学教員になるには博士号を取得していないと難しく、民間企業でも修士課程修了者を優先的に採用するところが多い。大学院への進学を視野に入れるといいだろう。

○獣医師 ・・・ 動物のお医者さん。大学や企業で研究者の道も。

獣医師の仕事は多岐にわたる。犬や猫などのペットの診察や、馬や牛などの家畜の治療といった臨床現場で活躍する獣医師のほか、大学や製薬会社で試験研究をしている獣医師などがいる。また保健所や食肉衛生検査所などで食品の安全性を検査している獣医師も多い。

⇒関連学問は・・・獣医学
獣医師になるには大学の獣医学部(学科)に進む必要があるが、獣医学科のある大学は日本全国に16校しかないため、大変難しい。獣医学部は医学部や歯学部同様6年制。卒業後、獣医師国家試験に合格し、農林水産省に登録して初めて獣医師免許を得られる。

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