日本で就職するために必要な知識ついて、総論から各論までを多岐にわたって解説していきます。
就職活動を行う為の心構えや準備すべき事柄の解説は勿論、就職活動に関する用語解説や、様々なシーンにおけるルールやマナーなど、実践的な内容を網羅しています。

  • J:仕事研究(教育・福祉関係の職業)

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●教育・福祉関係の職業

児童・生徒を温かく見守る
○教諭

ひと口に教諭といっても、幼稚園、小学校、中学校、高校の各種教諭から、特別支援学校教諭や保健室の先生として親しまれている養護教諭などさまざま。適切な指導力に加え、温かさや思いやりの心が不可欠な職業だ。 大学で所定の教職科目を修めれば、卒業後に教員免許状を取得することができる。公立学校の教諭をめざすなら、都道府県や政令指定都市ごとに実施される教員採用試験に合格しなければならない。

⇒関連学問は・・・教員養成系、教育学など
教員養成系大学のほか、一般の学部でも免許を取得できる。ただし、全ての大学・学部で取得できるわけではないので注意しよう。

※注意
前述の通り、外国人が日本で教諭職を目指す場合、採用にあたり日本国籍を条件とする場合も数多くあるので、他の職種と比較すると実際の就職にあたっては、難易度が非常に高いと認識しておく必要がある。

保育情報の提供や相談も
○保育士

保育所などで、乳幼児・児童の保育にあたる人を保育士という。保育所は、父母が仕事や病気等で保育できない乳幼児を保育する施設。幼稚園と混同されがちだが、幼稚園は教育施設であるのに対し、保育所は児童福祉施設である。保育士は単に子どもを預かるだけでなく、保育の情報提供や相談など地域での子育て支援も重要な役割となっている。日本では働く女性の増加にともない、託児施設がさまざまな場所で設置されており、保育士の活躍の場は広がっている。 最近は幼稚園と保育所の連携も活発で、2006年10月からは幼稚園と保育所の特徴を併せ持つ「認定こども園」と呼ばれる施設も登場した。この資格を持つ人材は引く手あまたの状況だ。保育士と幼稚園教諭の資格が同時に取得できる大学・短大もあるので調べてみよう。

⇒関連学問は・・・児童学など
家政系学部や人文学部にある児童学科などで、保育士になるための知識を身につけることができる。保育士の資格は養成課程を卒業すると得られるが、専攻により得られない場合もあるので注意しよう。また、養成課程以外の大学・短大でも、卒業後各都道府県が実施する保育士試験に合格すれば保育士資格が得られる。

※注意
現在、保育所などに勤務する保育士は外国人が就労できる職種としては認められていない。保育を行いながら通訳や翻訳が必要な場面では就労が認められる可能性がある。

○社会福祉士 ・・・ 介護や援助が必要な人を支援

高齢者や心身障害者など、介護や援助が必要な人の相談に応え、必要なサービスが受けられるような対策・手続き、援助を行う。社会福祉施設などでソーシャルワーカーとして勤務するのが一般的。高齢社会が大きな問題となっている今、注目される職種の一つだ。

⇒関連学問は・・・社会福祉学、社会学
福祉系の大学で社会福祉に関する指定科目を修めれば、社会福祉士国家試験の受験資格が得られる。なお、分野ごとに学科を分けている学部も多いので、何を学べるのかはカリキュラムで調べておきたい。

※注意
現在、病院・学校などで勤務する社会福祉士は外国人が就労できる職種としては認められていない。社会福祉を行いながら通訳や翻訳が必要な場面では就労が認められる可能性がある。

○心理カウンセラー ・・・ 心の悩みを持つ人のアドバイザー

ストレスや悩みを抱える相談者に対して、カウンセリングなど心理学の知識や技法を用いて、悩みや不安を理解し解決策をアドバイスする。病院をはじめ、学校や児童相談所などの公的機関でも活躍している。
心理カウンセラーになるための国家資格はないが、「臨床心理士」の資格が最も認知度が高い。スクールカウンセラーの基本要件となっているなど、採用の際に優遇される場合が多い。ただし、資格取得には日本臨床心理士資格認定協会が指定する大学院を修了しなければならない。
このほか心理系の資格としては“心理学の専門家として仕事をするために必要な学力と技能を修得している”と日本心理学会が認定した「認定心理士」などがある。心理系の大学・大学院を卒業し、学会に認定申請することで取得できるが、現状ではキャリアに直結する資格ではない。

⇒関連学問は・・・心理学、教育学、社会福祉学など
文学部や教育学部、福祉系学部の心理学科、臨床心理学科など。ただし、同じ心理学科でも臨床心理学を中心に扱うところとそうではないところがあるのでカリキュラムを見比べるとよい。取得可能な資格は大学によって異なるので、カリキュラムなどをあらかじめ調べておこう。

※注意
現在、病院・学校などで勤務する心理カウンセラーは外国人が就労できる職種としては認められていない。社会福祉を行いながら通訳や翻訳が必要な場面では就労が認められる可能性がある。

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